NEW YORK THE ARMORY SHOWに参加して

2017年5月発行海月通信第105号掲載

原口研怡  原口ジュヌビエーブ  山下克彦  友井隆之と僕。
2017年3月1日一3月5日の5日間のN・Yでのアーモリ・ショウというアートフェアへ行って百均の小屋で1677枚の紙(ドローイング)を売って来ました。大変な規模で世界中から名のある画廊が集まっているということで緊張して見てきました。まあよかったです。

 意識はこのShowにいっているけど現実のN・Yの街、ビルの風景は圧巻でここに来られただけで、ありがたいと思った。自分の中にいい知れん感動を、足元のゴミの中にまで実感を持って感じさせてもらいました。メトロの真黒な油とゴミで固まっている線路を、大きなネズミが走っているのや、マンハッタンの垂直のビルを仰いでいると、倒れてしまいそうに何度もなる。また昼より明るいタイムズ・スクエアと言う、夜のネオンのすごい事。最初に入ったN・Yのビザ屋もなんとなくこんな所でジェイムス・ディーンもビザを食べていたと想像。歴史が感じられ印象深かった。

 百均の小屋は友井君がさっと立ち上げてくれて、その入口に手回しの1ドル札を入れる機械も日本から作って来てくれて、これもスゴイ人気で good。もちろん呼び込みは原口さんがスムーズに対応してバッチリでありました。ジュネさんは百約の紙のタイトル書きに専念。百均の小屋の中で山下君にバカにした絵画、これでも絵画と少し時間の掛かるものをやってもらい、あと自分がペンペン絵画等々まだ絵具の濡れているものを、出すと言うのを重点的にやっていたが、だんだんと列が長くなって来て、一瞬絵画とか、音絵画とかになって自然と内と外の関係とか出来で楽しかった。旅の道中もN・Y、ソウルの空港とかでビールを呑むと、何とも言えない時間や、今という事が実感出来て、旅の中の自分を客観的に見ていたりした。

 今、家でこうして書いていると、又全体の事が浮かんで、その時見えなかったこと、最初にN・Yの自由の女神を見に行ったのですが、あこがれの所へ行けて感激した、ところが百均の事で全部消えてしまっていることなど、逆に思い出している。自由の女神は、コンクリートとかなんかで出来ていると思っていたら、銅板を叩いて出来ているのも、初めて知ったし、フランスで制作されてニューヨークに運ばれたと言うことも、ピックリでホンマに何もかも知らん事だらけやと思いました。全員 CASSO と言うHOTEL に宿泊。ここは TIMES SQUAREの中心街で屋上からの眺めは最高。N・Yをガアーン、カウンターを喰らった感じ。僕と山下君はHOTELの11階にいたのですが、そこからの風景はホントにN・Yを満喫させてもらい、毎日、今、N・Yにいるという生きた絵葉書を見て、朝晩幸せ気分でした。

 僕のメイン会場の作品も6点売れたとか、信じられない気分でおります。いつもながら短時間ですが、考えられない事がおこっていたのだと、今時間を振り返っております。         2017年3月14日 堀尾貞治

タイトルとURLをコピーしました