2012年3月発行海月通信第74号掲載

元気というのは自然の真理。流れに沿ったことから出てくるように思う。自分の心に嘘をついたり、自分の我がままで、行動していると、いつしか疲れてくる。人間の生活でも、きちんと規則正しいリズムを作ると元気が出てくるが、自分の都合でやると、何故か重くなってくる。
作品作りでも自分のスタイルや形ができると安心して、その事に歓びをみつけている時はいいが、その事が頭で解ってきたり手馴れて来ると、どういうものか知らないうちに、そのものに力が抜けている事があるが、意味のないような事、マンネリであってもそれを突き抜けると、何をしてもいいという広がりのようなものが出てきて、人に説明のつかない面白さになる。
同じというが、同じというものは何一つとしてない。だからその人が生きた分、形になって出てきていることを、信じれる自分になる事である。1998年10月20日 MEMOより