2016年6月6日一6月22日ドイツ(ブラウンシュヴァイク)&ベルギー(アントワープ)の旅

2016年9月発行海月通信第101号掲載

 今回は2つの国の仕事を原口研二、山下克彦、和田幸三、僕でやったのですが、終わってみると信じられないくらい、みんな仕事はうまくいった。最初ドイツの仕事も計器を使用して、と考えていた事とは逢うことになったのですが、そう云う事が出来た事もよかった。展覧会は35才前後の若者ばかりに、僕一人オジンが混じってやってきました。作品はオブジェ50点位を展示。そのオプジェに日々4人で色ぬりをする。それと百均小屋を建てて、3回バッチリ稼ぎました。それとコロンコロンとかもやりました。展覧会全体がコンセプチュアルアートと云った感じだったが、質の高い展と思いました。

 (ブラウンシュヴァイクは言いづらいのでB町とします)B町は公園に囲まれた町で、僕らのいたホテルも公園の中で、珍しい鳥がいっぱいいて、ウサギもリスもあちこちに見れて、ほっとする日々でした。ある夜ホテルの下で何かお祝いの会があって、僕達の窓下でスペシャルのオーケストラが来てボレロの演奏が聴けて、最高の気分でした。あちこち散歩したり、一日劇場で芝居を見たりしました。初めての劇場の中も珍しく新鮮でした。B町で入ったベトナム料理店の麺料理は最高、これは芸術だと思った。理屈抜きに心身ともに(汁がうまい)解放。芸術は文句のない説明のいらんこと。これを創るために生きているのだと感動でありました。

 次はアントワープで日本で特注の越前和紙(大きさは何種類かあった、とにかくバカでかいとだけ云っておく)トータル100枚を6日でやっつけて帰って来ました。アクセルさん(招待を受けた人)と云う人のお城の中にある広い場所に思い切りバカデカイ紙を並べて4人めいっぱい働きました。制作の途中一日、6月17日にブリュッセルのボザールという国立美術館を見学。これはこの秋10月13日にエントランスホールでパフォーマンスを頼まれて、その下見に行った。一応予定の時間の中で100点も完成しました。6月21日アムステルダムから帰国。何かほっとしたのか飛行機の中で関空に着くまで、鼻水とのたたかいだった。又、後からいろいろ想い出すこと多々ありますが・・・ 

                                30. June. 2016 堀尾 貞治

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