山道(山の頂上へと)

2009年7月発行海月通信第58号掲載

 昔近くの山歩きをしていて、あちこち迷っているが、知らないうちに誰かが通った跡、と云うか道が出来ていて、気がつくと山の上へ向っているような事があったが、今、山とは関係なく人生の中でも、ただ絵を描いているだけであるのに、自分が見たいものとか、こうありたいといった方向へ、いつの間にか歩いている。

 だから道と云うのは考えなくても、自分が何処へ行きたいかという意志を持ち続けておれば、いろんな違った形の事であるが、それらが全部作用して、自分の行きたい道を歩いている事に気がつく。

 道とは自分のしたいことがある事で、自分が見たいものを、求め続けることでないかと思う。1997年3月12日 MEMOより

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