2013年7月発行海月通信第82号掲載

僕は毎日色塗りをオブジェに塗っているのであるが、なんの意味もない行為である。その中でしかし日々何かを考えのであるが、考えているというだけでは実は何も考えていないのである。考えるというのは、具体的に自分のしたいことを、はっきり持っている事で、その具体的な事を考える事が、考える事とつながってくるのである。
しかし考えというのは、そんなぐい々と引っ張っても出てこない時は出てこないのである。ある時、時間をおいてふと簡単に自分の感性にあったものに出会うのであるが、それは常にそう云う事をしたいという考えと、今まで自分のしたことの中から起こって来るように思う。そんな意味で実際に行動に起こしていることで、具体的な方法や形が見えるのである。
こんな意味からすると常におもろいこと、楽しいことを思う心が形になって表出して来るのだと思う。1998年2月6日 MEMOより