にわか彫刻

2014年5月発行海月通信第87号掲載

 今、神戸のBBプラザ美術館で僕の個展 2014年3月21日→6月1日の会期で、堀尾貞治展あたりまえのこと「今」というテーマでやっていて、オープニングのパフォーマンスとして、にわか彫刻という作品を創ったのですが、どこが芸術やと言いたくなるようなものである。この作品を創るのに先がけて、まず木材の材料さがしから始まる。とにかく運び込んだ木材を全部使用すること。場所にあわすこと。時間はAM10時から12時の2時間と場所等々の条件だけを合わせてやる。このやり方は普通の芸術と云っているものからしたらオカシイのである。

 そこで考えてみると、もともと身勝手にやっていたことが本道であるので、今までのように誰かが見て審査されるものでもなく。仮に誰かがダメだと云っても「そうですか」で終わる。それだけの事をしたまでのことである。ここで世の中とか、あり方とか、規則とか、いろいろと制約を取っ払うとそのままそれは、存在してくるのである。

 これを今回は軽々と僕と現場芸術集団「空気」のメンバーで作ったのである。何故かいい空気がある。既成の概念を外すと何もこわいものはありません。  2014年3月23日

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