2014年7月発行海月通信第88号掲載

僕は今、BBプラザ美術館で3/20→6/1の長い期間で個展をしていて、その今回のタイトルが あたりまえのこと「今」と云う事にしているのです。展覧会前はそんなに深く考える事なく、従来の先輩が自分の培っていたと云うか、スタイルを作って来たものを、展示すると云うのがこれまで常道のあり方であるのを、何とか一新したいと云う思いもあって、スタートしました。
まず、自分の作品と云うより、これまでの時間をさらけ出すような事で、色ぬりの大半未発表のものを、仲間に依頼して展示といった、無責任な事を平気でやって来た。それが、明日6/1で終わるのですが、不思議な事がいっぱいで、沢山の新聞記事それにTV。MBS(毎日)にも、一時間番組に出たりでキツネにつままれた感じです。それで何がどうなっているのか、ワカランのですが、ただ自分の実感として言える事は、何も考えていない。と云うのが正直な本音です。
偶々読んだ本で「良寛と子どもたち」と云うタイトルで、その作者は北川省一と云う人で、この人は、越後妻有トリエンナーレの企画などをやった、北川フラムの父親と云う事を、本の終わりで知ったのですが、何か色々の事が繋がると思いました。その本の中に、一言、何か今の自分を言い当てているのがあったので、それを書きます。 『明日を最も必要としない者が、最も快く明日に立ち向かう』 2014年3月31日