浮世絵からバニーガール

2015年1月発行海月通信第91号掲載

 2014年9月28日(日)PM1時「大江戸満員浮世絵パフォーマンス」STREETGALLEYストリートギャラリーのウインドウに広重の浮世絵風景の中にお客が全員入ってそのあと、岸川のぞむと岡本和喜の二人が金色夜叉の貫一、お宮の名場面の満月を僕の涙でくもらせてみせるというシーンをやり、二人ウインドウの書き割りの中で暴れまくり、何もかもメチャメチャにしてしまうというものである。

 ウインドウの東海道の広重の風景が見事に立体化されて、流石と「力」あるとみている。眼の前で潰れていくのは、僕はケチやさかい勿体無いと思った。しかしそう云う設定なのかと、心を入れ替えて見ていると、今度はウインドウの前で岸川のお宮役に、ダンボールの箱を貫一役の岡本和喜がいろいろとお客の前でBODYを加工していくので、どうなるのかと見ているが、そのプロセスから何が出現、どうなるのかというのが解らなかったので、その解らない問のプロセスが掴めないのが面白かった。と云ってもその結果を見てから解るのであるが、とても大きな時間を僕は感じたのと、このようなプロセスの中でも、その事がわからんと云うのがよかった。

 広重の書き割り風景からの関連で、そのパフォーマンスを追っていたので、なかなかその実態が、先入観の頭がじゃまして見れないというか、想像がつかずバニーガールが出現するまで解らなかった事がビックリで、久しぶりに新鮮なパフォーマンスに会った。ちょっとした、けたぐりをくらって、こかされた感じでありました。時間が経ってからの感想で上手く書けん。      2014年11月9日

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