2005年5月発行海月通信第33号掲載

人の話を聞いてその話で判断して物事を決めてかかるような事がよくある。
最近は忙しくてよく人の作品を見ないで人の話だけ聞いて、それをそのままうのみしている。ところがその聞いている事と実際に現場へ行ってみると全く反対の事であったり、その人が気に入った所だけを伝えていてそこにある現場:現実というのは説明や気付いた事のほんのさわりである。成る程聞いた事は確かにそうであるが、その内容は全く反対の事であったりする。
これは絵の場合であるが、人間の場合なども面白い。何かのはずみで相手の意見が合わなくてその人の言っている事と反対の事を第三者に吹聴しているが、わかっていないのは吹聴本人であったりする事が多い。話は聞いておくだけで判断まではしない事が大事な生き方でないかと思ったりした。1996年11月19日 MEMOより