一番むつかしいこと

2002年11月発行海月通信第18号掲載

 なんでもいいからやったらいいという。なんでもやったらといういい方の中にまったく自由という意味あいが強く押しこめられていて、さあ自由だからどうしてもいいというその気持ちもいっていることもわかるが そうなればなる程何をしていいかとまどってかえって手が出ないことがある。
なんでもいいといういい方と同時に具体的なことを示唆してあげるのが親切な自由がはじまるのであって、なんでもいいというのは逆に何も出来なくしてしまう。

 日々の生活の中でもまったくなにもなくて なんでも出来る時の方がかえって何もせずに時間が過ぎる。会社では毎日毎日あれもこれもと忙しくて大変で日曜日にはゆっくりと自分の好きなことをしょうと思う、ところがまったく自由だからと思うと気がつくと何もしてないのである。ひとつには気持ちが具体的なことを考えていないのと、かえって時間があるので その時間や気持ちで何も出来ないないのである。このむつかしいことを解決するのは具体的 皮をむいたことを決めておくことである。 1995年7月20日 MEMOより

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