2008年3月発行海月通信第50号掲載

わからんことというのは沢山あってなかなかそのわからん事を早く知ろうとする。ここのところに大変な宝の山がある。
子供の時にはいつもわからんことがあって、いろいろと大人に質問をする。それでもわからんことがある。習い事でも1+1=2というように解ることはそれで終わるが、答えの出ないものというのは、いつまでも考えて答えを求める。若い時はこの向学心があり常に考え知ろうととする。この常に考えることがあることが大事なことがらである。聞いてわかるようなことはすぐに忘れてしまうが、何年もかかってわかったようなことは簡単に忘れない。
生きているというというのは、このわからんことがあるから常に考えている。この知ろうという、知りたいという欲求が常に新しくしているのである。冒険とか危険をはらんだことも、このわからんものに対し挑戦しているから面白いのである。生き方も常に意味のないことや解決のいかないことと対峙しているのが面白い生き方ではないかと思う。1995年7月31日 MEMOより