2017年3月発行海月通信第104号掲載

前からあとへ、、つぎつぎつなぐ、つらねる。
この間スペース御蔵跡で桑垣和弘君の「とび石くれ」という個展を見て思ったことがあり、その事を書いてみます。簡単に言うと、続けるということです。桑垣君の作品の中にハガキに日々描きなぐったものが、何冊ものポストカード・ファイルに整理されていてそれを見ていくと、彼の息遣いエネルギーが見えて来て楽しかったです。
続けるというのは、その人の誠意というか、、やってる息づかいがよく伝わって来てコチラの気持ちを暖かくしてくれる。例えば、店でもずっと続くと、老舗といって信用がついて来る。僕も1分打法とか色ぬりを続けていると、勝手に自分にもわからん「力」自信がついてくる。僕のところに毎日届く、山下克彦さんのSADAという写真も30年余近く続いており、そのことも説明のつかん、いろいろの展開がそこから起こって来ている。とにかく海月文庫の年間の企画や、その他「ぼんくら会」、窪順さんのストリートやアトリエ2001の清水公明さんとこ、その他僕達の仲間・・・
僕がもの心ついて関わって、今もあるというのも嬉しい事です。
続くというのは、もう一つ根本にあるのは、その事が好きやと言うこと。そしてそれは好奇心を沢山持てる事が出来るから、いつまでも新鮮で生き々とやれる事だと思っている。 2017年1月31日 堀尾貞治

