スウェーデン・ゴッドランドの旅と神戸で思う事

2014年9月発行海月通信第89号掲載

 2014年6月13日(金)→6月24日(火)の日程で作品づくりと展示で原口研治・山下克彦・堀尾あやと僕の4人で、バルト海に浮かぶ島ゴッドランドと云うところへ行って来ました。いろいろと有ったのですが、自分にとってこの旅は、生涯の中では考えてもいなかったことで、大変充実した幸福感いっぱいの旅でした。


 今までのように、自分でこうあらねばと云う事が、どこかでとれていた事も良かったし、それに想像もしていない静けさで、今現在、時間が経つとそのことが心のなかに立ち昇って来るようなものが有る。言葉にするとただそれだけですが、ほんとに静かである。神戸の自宅や日本の何処へ行っても、これだけの静けさはない。と思った。その静けさに酔ったと云ってもいい。そういう体験と云うのは、美味しい物を食べてホッとするような新しい実感でした。今まで生きてきた距離とか意識にまで、そういう時間を掴まえていなかった事、等々複雑に心の中をぐりぐりと駆け巡っていて、そういう認識を形にしたいと今も想い続けている。自分が掴まえたい心の風景を、今も神戸の街を歩いていてずっと想い続けている。この間も神戸の三宮から元町のガード下を通り、神戸駅まで続くガード下をそれらの風景とゴッドランドと云う自然の差を(時間)ダブらせていた。

 このような事が形になればオモロイと思うことが、人に解らなくても自分の中で新しい表現に繋がっていくか、と思ったりして、只々歩き続けた。今も⋯   2014年7月21日

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