「位置」展というグループ展のこと

2018年5月発行海月通信第111号掲載

 2018年 第23回「位置」この3月にギャラリー・ルネッサンス・スクエアという姫路の画廊で僕も参加していた。ふとこの会の在り方で今までいろいろの事も併せて考えさせられた。

 今回このグループ展が1983年から2018年まで続いているので、35年間色々あった訳で、ビックリしている。35年間と云う事で誰でも一人前の人間としての形が出来ている訳で、単純にスゴイと思ったと同時に継続は「力」なりという会場の作品などを観ていくと時間とその人の作品が重なっていき、いい時間が持てた。
 作品と生きてる事を、自分に引き付けてみる事が出来て嬉しかった。その人その人の精神的な「カ」が形になっている事も。

 自分は昔はとにかく目新しいものだけに焦点を合わせていたのに、時間が経つと、そうでなくて違うものがきちんと出ていて、すかしを喰らう。そして説明のいかん広がりと次への希望がある。それは夫々の中にあって、ホンマにエエもんやと思う。維続とは若さなんだと思う。若さの秘訣は好奇心を沢山持つことで夢をデカくしていき、そこから思いがけん可能性を引っ張り出す。そういう力は常に自分の中にあると思う。

 この心の挑戦が続けられて来た「位置」展という場所がホントに宝物なんだと思った。   2018年3月26日 堀尾貞治

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