2010年11月発行海月通信第66号掲載

何かしようとすると、ことさら意識して絵をつくったりものをつくるが、その反対のしょうもない事は出来にくい。しかしその出来にくい事が、ことさら物をつくるより拡がりや問題を持ってくる。
そのしょうもないと云うのは誰でも簡単に出来ることである。そんなことで勉強するとか努力するとか、そのものが他にないとか、難しい技術がもりこまれているとか等々とかでなく、3才の子供でも、絵を勉強しなくても出来る事。単純すぎて、あまりにも無意味で展覧会に出品するようなものでない。
そうした多数の人が普通に判断しておもしろくも何もないと云うのが、真理に近いことのように思える。1995年7月6日 MEMOより