展覧会と僕

2017年7月発行海月通信第106号掲載

 60年余、作品づくりをして来たのですが、昔はキャンバスに描いて、公募展、自由美術協会とか独立美術協会、東京と四国、岡山、福井等々。それから外国ヨーロッパ、アメリカ等、よくこんだけ出来るなあと思って考えてみると、僕の場合前もってこれが自分の形と言うモノを、いつの間にかなくしていた。

 最近のあたりまえと言うのは、空気の事をしていて、形や表現はまったく誰もワカランのがいいのであって、自分もワカラン作品の方が気持ちがいい。
 そして、「人に褒められたい」と言うのも、いつの間にか消えていて、おかしいけど、それに反比例して、色々の仕事を言ってくる。この間も岡山で、一ヶ月の間に3ヶ所も作品発表をした。自分が考えている事や場所が、自分と関わる時、新しい言葉や形が出てくるので楽しい。それで解って来た事は、ドンドン自分が大事にしているような事を、つぶして行けば、勝手に新しいものが、貰えるし、湧いてくるように思う。

 今度、「東アジア文化都市2017京都」8/19-10/15 と言うのに参加するのですが、今から何をしようかと考えております。    2017年5月27日 堀尾貞治

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