2016年11月発行海月通信第102号掲載

今回は奈良の額田部にある喜多キャラリーあっての夢 実現、デカイコンパネあり。前々からデカイ作品を制作する夢があった。その条件にかなったことから制作に突入。2016年2月15日(日)第1ラウンドでそこから昨日10月4日(火)に第6ラウンドで終了。テクニカル・ノックアウト勝ちで チーン
制作の戦いは終わったのですが、このアホな発想は、やれる条件があっての事で普通の発想では、場所と量 不可能である。
やりだすと量との対決もあり、制作の方法や発想の転換を柔軟に考えていかないと、物量的に時間的にも気力が萎えてしまう。ここのところが一番鍵になるところだったと思った。まず、いいものとか人に見せるとか、見てくれ と云うものを度外視してしまうこと、方法を考える。モノタイプとかドロッピングとか燃やすとか、材料との出会いやその材料の在り方を変幻自在に、物と対決しそれに絵をつくると云うのでなく、つぶす事をためらわず絵の中に入って、その時間の中で自分が培った方法(一分打法)で、ぶちまけ続けていった。自分の意を離れても出来るモノをよしとする。そう云うものをやりきり、今までにない充足感があった。
作品は何か違う形で時間と共に発酵してくるように思ったりしている。千点つくったというだけの事です。 2016年10月5日 堀尾貞治